カナダ滞在記 vol.4 ～醸造所で働きたくて～

カナダに来て2ヵ月経った頃。

この街で知った「Craft Beer」というものにすっかり惚れ込んでいた。

そして、この1年の滞在は、この未知で可能性が無限大のビールに捧げることを心に決めた。

そう、それは就職活動でビール会社に入れず、諦めていた夢を再び手に入れた時であった。

寧ろ、ビール会社に入らなくて良かったと思えるほど、トロントのビールには魅力があった。

「100 people conversation」の課題を終え、

英語力とコミュニケーション能力を備えたボクは、次の目標を設定することにそんなに時間はかからなかった。
(とは言っても、カナダに来た時と比べてだが…)

「ビール醸造所で働いて、ビールについて勉強すること」

じゃあ、そんな僕は…

まず、ネットや本でビールについて調べ…

図書館にビールの作り方が載っている本が普通においてある。

ビールに詳しい友達とビールイベントに行ったり…

Toronto Beer Festival

Toronto Beer Lovers　というサークルに入って色んなビールを飲んだり、友達を作って…

MUSKOKA MAD TOM IPA

それと並行して…

ひたすら、ビール醸造所に突撃を繰り返した。

お金はいらないから働かせてくれと。

事前にメールでアポを取ったり、ノーアポで訪問したり…

1軒目 6月くらい

Mill Street brewery

2軒目　7月くらい

Amsterdam brewery

3軒目　7月くらい

(http://seeyousoon.ca/craft-beer-tour-in-toronto/)
Black Oak Brewing

4軒目　7月くらい

(http://www.momandhops.ca/great-lakes-brewery-celebrates-29th-birthday/)
Great Lakes Brewery

5軒目　7月くらい

Steam Whistle Brewing

6軒目　7月くらい

Bellwoods brewing

7軒目　8月くらい

Black Creek

8軒目　8月くらい

Flying Monkey

9軒目　8月くらい

Granite

10軒目　9月くらい

Indie Ale house

醸造所に行って、直接お願いしたり、

社長の連絡先をもらって、帰ってメールしたり、

返信があって会いに行ったり、返信が無かったり、

行って、飲んで終わったり、

イベントで片づけの手伝いして、名刺だけもらったり、

色々やったけど…

一向に働かせてもらう機会を掴めずにうなだれていた2012年9月。

そう、トロントの醸造所はすべて行き尽してしまった…

『あきらめたらそこで試合終了ですよ…?』

安西先生…

諦めの悪い男コジマは、ビールのイベントに行きまくった。

Toronto Beer Week
ビールの作り方講座

Black Oak Brewingの社長

Toronto Oktober festでボランティアしたり…

こ、これもボランティアなんだからね！！

そんなある日…

イベントで知り合った人からある情報を入手した。

新しい醸造所がJunction Areaで出来るようだ、と。

その醸造所の名前は、Junction Craft Brewingであった。

帰って調べてみると、なんとホームステイをしていた家の近くであった。

Thank you Michael, Gina and Jim!

さっそく、その醸造所へ行ってみることにした。

地図で調べたところへいくと、そこは倉庫や小さな工場が並んでいる地区であった。

全然醸造所が見当たらなくて、迷って、人に聞いたりした。

もしかして、ここ…？

ただの倉庫みたい。

よくわからないが、恐る恐る扉を開けた。

そこには一人のおっちゃんがいた。

Doug

ここの醸造長だ！

そしてボクは言った。
「英語の勉強するためにトロントに来たんだけど、この街のクラフトビールに感動したんだ！お金はいらないから、ここで働かせてほしい」と。

～続く～
静岡　クラフトビアステーション　小島