大学院を卒業した僕はカナダのトロントにいた。
ビール大好きな自分は、大手ビール会社を就職試験で受けたけれども全て落ちてしまった。そんな中、某自動車部品関係の会社へ入社することになり、そのヘンタイ的な研修でここに来ることになった。
研修内容とは、”1年間好きなことをやっていい”
ただし、下記のルールを守ること。
・日本語使わない
・日本人と会わない
・学校に行ってはいけない
あとは、自由。そして自分次第であった。
残念ながら無給w
「面白そう!!」
と単純に考えた自分は参加することにした。
将来的に海外で働いてみたい想いもあった。
そんなカナダへ渡った私は当時TOEICが260点。
TOEICとは世界的に行われる英語のテストで4択問題で990点満点。
つまり鉛筆を転がしても取れる点数だ\(^o^)/
いやいや、テストなんて所詮ペーパー上のスコアであって、海外実習や海外旅行で鍛えたコジマのスキルをもってすれば、カナダの生活なんて余裕だ!
と、勇んで突入したホームステイ先で、
「お前みたいに英語が喋れない奴は初めてだ!」
と言われて始まった初めての海外生活は言葉が全く通じませんでした(涙)
誤算…(*´Д`)笑
そんなこんなで言葉は通じないものの、特にやることが決まっていなく毎日自由時間なので街を散策することに。
僕は、Keel and Dandus辺りに住んでいたので、
ハイパーク
オンタリオ湖
トロントタワー
ダウンタウン
路上で売られているでかくてまずいホットドックw
そして様々な人種の人たち。
全てが24歳の自分に新しいことだった。
そんな僕はあるものを探していた。
それは…
「カナダのビール!!」
を求めて
コンビニ
スーパー
小さな商店
が、いくら探してもビールらしきものは無かった。
(なんてこった…)
ホストファミリーに聞けば良かったんだけれども、うまく言葉が通じなかった。
僕はもう2週間もビールを飲んでいなかった。
さすがに生命の危機を感じた自分はここの前に立っていた。
(http://dinehere.ca/toronto/bar-with-no-name-the)
“THE BAR WITH NO NAME”
いつも散歩するときに前を通り、洒落た名前だなカナディアンと思っていた。
「ここには必ずビールがあるはずた!!(; ・`д・´)」
何度入ろうと思ってやめたことか!!
日本人をなめんなよ!と勇気を振り絞って突入することに!
入る。
見渡す。
何食わぬ顔でカウンターに座る。
(こ、これが海外の居酒屋か…)
マスターらしきおっさんが近寄ってきた。
カナダ滞在2週間の集大成として言い放ってやった。
コジマ「あ、アイ ウォント び、びあー」
…
…
マスターは言った。
マスター「お前どのビールにするんだ?」
と。
………(;´・ω・)???
(ビールが選べれるだと!?)
コジマ「ゆ…ユア レコメンド…」
よくわからなかったので、オススメでとなんとか注文した。
(http://hoppily-ever-after.com/category/ontario-brewery-visits/)
Wellington brewery Special Pale Ale
http://www.wellingtonbrewery.ca/index.php?Page=Our_Beers&Beer=1
僕がクラフトビールと出会った時だった。
(まだcarft beer という言葉は知らなかった)
一口飲んでみると、
ウマ―――!(*´ω`*)
なんだこのモルティーでナッティーなビールは!
(多分当時はそんな言葉は知らなかったけど、今まで飲んだことのない味で美味しかった。)
正直僕は海外旅行に行ったときにも色々とビールを飲んでいて、日本のビールが世界で一番うまいと思っていたけど、このビールはいつものとは違うけど間違いなく美味かった!
(海外の居酒屋ではビールが選べれるのか…)
この時、僕の心はカナダで飲んだ未知のビールに動かされていた。
(続く)
静岡 クラフトビアステーション コジマ